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高野誠鮮さんとは?-pope1
科学ジャーナリスト、テレビの企画構成作家として
「11PM」「プレステージ」などを手がけました。
1984年に羽咋市役所臨時職員になります。
後にスーパー公務員と呼ばれ、
本書が、テレビドラマ『ナポレオンの村』の原案になります。
高野誠鮮さんが、なぜスーパー公務員と呼ばれるようになったのか、
一緒に見ていきましょう。
地方衰退の原因は公務員化-pope1
これは、学長Xの経験や考えも交えてのタイトルです。
本書の「はじめに」から抜粋します。
いざ新しいプロジェクトを始めようとすると、
失敗することを恐れて、はじめの一歩が踏み出せず、
前例ばかりに縛られて、いい知恵も出てこない。
そして何より誰も責任を取りたがらない。
そのくせ会議は何回も何十回も開き、
分厚い立派な企画書を作りたがる。
私は聞きたいのです。
実際に動き出すのはいつですか?
誰ですか?
学長Xも、複数の自治体の行政マンと関わったことがある。
※もちろん、彼らがいるから生活できていることは感謝しています。
しかし、
「前例がない」
「上の許可をとらないと・・・」
あくまで学長Xの体験では、
役所の人と話していると、専門性の知識が乏しい(観光課なのにその知識が乏しい等)ことが分かってきました。
しかし認めず知ったかぶりをしている。
(そういうのは話しているとバレます)
なぜ知ったかぶりをしてしまうのか、という理由は、この作品を観ると理解しやすいです。
植松努さんの回をご覧ください。
https://bookx.life/rocketengine2/
そして論点のずれたことを言い出す。
指摘すると、「最近出てきた言葉ですから・・・」という。
いや、明らかにニュースでも取りだたされている言葉です。
しかも、それを扱う部署なのに、リテラシーが低い。
理解してもらえるように、メールでも説明したが、その後返信なし。
もちろん彼らは、何かの申請の際は、国民や市民などを助けてくれる人たちです。
ですが、それとは別です。
若い人たちは、まだいい。
上層部の頭が凝り固まっているのです。
町おこしをするということは、何かしら利益の追求をしなければいけない。
栄えるということは、外から金を持ってくるということだからです。
そして、
何か申請する際、徐々に上層部へ判子をもらうことになるが、
上へ行けば行くほど、頭が固い印象を受けます。
その人たちは、ビジネス経験のない人たちでもあります。
少し口が悪いが、
そんな人たちにビジネス思考、利益追求の思考があるの?
ビジネスを判断できる立場じゃないでしょ?
と言いたい。
そんな人たちが最後に判子を押して、税金が使われるのです。
公務員は、ほとんどがビジネス経験がない人たちです。
株主のために利益を追求したことのない人たち。
ある時、観光とSNSの件で役所の方と話す機会がありました。
その時、YouTuberに対して「なんだそれ?」
という対応だったのです。年配者でした。
10以上の市町村と話しましたが、
やはり、そういう情報に疎い市町村ほど過疎地で、閑古鳥が鳴いている。
やる気がある行政マンももちろんいました。
しかし上層部につぶされる人たちもいます。
先ほど言った、ビジネス思考のない行政マンや、SNSの必要性がわかっていない年配者につぶされるのです。
悔しかったです。
自分たちの仕事を増やすことは避けたがっているという印象もあります。
仕事が増えても減っても給料はさほど変わらない人たちです。
我々は、こんな行政に税金を払っているのかと思うと悲しくなりました。
もう一つ残念だったこと、
それは、
無駄にコンサルに金使いすぎ!
ある時、地方創生に関する会議に出席しました。
コンサルの方が招かれていました。
そのコンサルの方が言っていた内容は、
学長Xが数冊読んだ本の中に書いてある内容でした。
誰でも本を読んでいれば手に入る情報に、税金を使っているのです。
おそらくどの自治体でもそうです。
これも、自治体が知識が乏しいから、
「カモ」にされているのです。
それでも「フムフム」と聞いている行政マンにはあきれました。がっかりでした。
その他、SNS発信を「地域おこし協力隊」にやらせている自治体です。
その人たちは、まったくの素人と言っていいです。
やっても、観る人はその町の住民がほとんどだったりします。
「地域おこし協力隊」一人に対して、毎年約400万円ちょっとの税金が使われます。
期間終了後にその町で起業して定住してもらうこともすすめているようです。
しかし、
起業、ビジネス思考のない行政とのトラブルも多いようです。
検索すると、行政への不満が多くヒットします。
学長Xが実際に関わった行政マンたちの印象は
ビジネス思考1割:道徳思考9割。
学校生活の延長線上で仕事をしている印象でした。
学校の先生たちが説く道徳的な考えを盲信している感じです。
目的と手段を意識していないのです。
無駄に税金が使われていると思えてなりませんでした。
度重なる会議にも時間が費やされ、その間も税金により給料が支払われます。
国民のみなさんは、もっと声をあげていいと思います。
クレームを入れていいと思います。
ですが、それを実践するためには、自分もプレーヤーになった方がいいと思います。
学長Xは自分から話を持ちかけました。
自分が見本を見せる
2005年の春、高野誠鮮さんは、市長から過疎高齢化集落の活性化と農作物の1年以内のブランド化を図るプロジェクトを頼まれました。
しかし、役所の人間が方法を唱えただけでは集落のみんなは納得しません。
失敗したらどうする
誰が責任を取るんだ
やったことがないものをやれるわけがない
これは、やらない理由を探しているだけです。
植松努さん回を観れば意味がわかります。
https://bookx.life/rocketengine1/
だから高野誠鮮さんは見本を見せたのです。
まずはこちらがやってみせて、今度はやってもらって納得させないと
人は動きません
この言葉を聞いた時、山本五十六の言葉を思い出しました。
学長Xは学生時代、恩師(世界柔道金メダリスト)にこの言葉を教わりました。
やってみせ言って聞かせてさせてみせ
誉めてやらねば人は動かじ
話し合い耳を傾け承認し
任せてやらねば人は育たず
やっている姿を感謝で見守って
信頼せねば人は実らず
この山本五十六は、
菅田将暉さん主演の映画『アルキメデスの大戦』で
舘ひろしさんが演じている。
山本五十六の「人の育て方」「人の動かし方」を観察しながら観るのもおすすめです。
考えているだけでは駄目で行動することが大切です
そして、
成功と失敗は紙一重だけど
やるとやらないでは雲泥の差が生じる
ということです。
宿題
みなさんの会社や、属している組織で、
学長Xのような経験のある人はいますか?
物事が前に進まないこと。
または、
それをどうやって打破したか。
ぜひみなさんで情報を共有し合いましょう。
そして植松努さんのように「だったらこうしてみたら」を言い合いましょう。
https://bookx.life/rocketengine1/
では【②】で会いましょう。
つづく・・・
高野誠鮮さんの書籍
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