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【①】では、倉持由香さんが「おじさん目線」を養うに至った経緯や、
「マネージャーの意見に反対して実践する強い意志」などについて書きました。
そして、実践力と行動力は、
スティーブジョブズやレイ・クロック(マクドナルド)、ビリー(マネーボール)、キングコングの西野亮廣さんたちと似ていると学長Xは思いました。
なぜそう思ったかは【①】を読むことをおすすめします。
「グラビアアイドルの仕事論」と聞いて偏見を持ったビジネスマンがいたら、ぜひ一度読んでほしいです。
もくじ
他人が登っている山は登らない-gurabia2
当時、目立っていたのは、童顔巨乳の篠崎愛さん。
たくさんのグラビアアイドルが、その頂上を目指そうとひしめきあっていました。
ところが、倉持由香さんは「尻職人」という別の山を築きはじめたのです。
倉持さんのすごいのは、その発想だと思いました。
たとえ、砂山でも頂上にいれば、富士山の中腹で埋もれているよりも目立つことが出来る
まさに、
鯛の尾より鰯の頭
ですね。
大手事務所は、8合目まで飛んでくることができると言います。
しかし、そうじゃない人たちは、別の方法が必要なのです。
戦略的に局地戦に持っていく倉持さんの地力を感じました。
結局は、自分の持っている資源(この場合、パーツや武器など)でいかに戦うか。
マーケティング的に言えば、
SWOT分析で、競合を知り、自分の強みを把握し、
STP分析で、自分の立ち位置を特定し、
局地戦に持っていったと言えるでしょうか。
局地戦で言えば、この本がおすすめです。
勝負師?は勉強家-gurabia2
仕事で、麻雀と競馬をすることになったそうですが、
テレビの企画で、どちらも100万円をゲットすることが出来たと言います。
倉持さんのすごいのは、
知らない分野の仕事がくるたびに、それぞれのジャンルについて情報をまとめるためのノートを作っているそうです。
撮影や収録の合間に勉強していたそうです。
学長Xも、仕事の合間に英語の勉強等していた時期があります。
そのおかげもあり、東南アジアのG社・YouTubeチームに所属することが出来ました。
目標がある時の勉強は自発的で、楽しく思えたのです。
いかに習慣にするかという点では『地上最強の商人』がおすすめです。
自ら習慣を作り出し、自ら習慣の奴隷になる
のです。
もしあなたに悪い習慣があると自覚しているのなら、
習慣を変えるのは、新しい別の習慣のみ
と覚えておくといいでしょう。
仕事のおかわりをもらう-gurabia2
ゲームの仕事であれば、
帰宅してからもゲームのプレイを生配信をしてみたり、
ツイートしたり、
興味があるということを積極的に表に出す
そうです。
この話を聞いた時、ゆうこすさんを思い出しました。
撮影会の休憩時間に、ひたすら何百枚もの自画撮りを続け、Twitterの素材にしたり、
撮影会を研究の場としたり、
次につなげる努力をしていたのです。
自分が今くずぶっているのは、自分の責任
だと言うことを倉持さんは教えてくれます。
倉持さんは、こんな表現もしています。
エサを待つ魚のようにただただ口を開けて仕事が来るのを待っているのではなく、真に必要なのは自分から仕事を掴み取りに行くというハンターともいうべきスキルだと考えています。
グラビアアイドルの仕事論 打算と反骨のSNSプロデュース術 p66
この文章を読んだとき、ある偉人の言葉を思い出しました。
賢い人にとって、チャンスは見つけ出すものと言うよりも、創りだすものである。
もっとも優秀な人間は、チャンスを待つことなどせず、自分でそれをつかんできた。
彼らは、チャンスを包囲し、征服し、自分たちの奴隷にした。
もっと読みたい人は、こちらのブログ記事をご覧ください。
数字を根拠に提案する-gurabia2
自分のツイート等を分析し、仕事の際も数字をもって提案できれば説得力が増すという倉持さん。
倉持流つぶやきルーティーンは本書で確認してください。
とても勉強になりますよ。
努力は(方向性があっていれば)必ず報われる
その時、自分がどうしたいかだけではなく、
フォロワーさんが何を求めているか客観的な視点を上手く合致させることが必要だと言います。
つぶやきのバランス
は、基本的に
告知系2割、尻5割り、日常3割
その際に、オンエアに併せて微調整するようですが、詳細は本書を手に取ってみてください。
やる前から失敗を恐れない
ここで本書の中に書いてある文章を紹介します。
成功していない段階で持つプライドほど無駄なものはないと思うのです。最初に誰に馬鹿にされようが、最終的に成功したらそれで問題ないのです。
グラビアアイドルの仕事論 打算と反骨のSNSプロデュース術 p75
この言葉から、倉持さんの”男気”を感じました。
失敗=データになる
ということですね。
倉持さんの言葉を読んだとき、3冊の本が頭に浮かびました。
学長Xの人生のバイブルの1冊でもあります、植松電機の植松努さんの書籍です。
「失敗=データになる」というのは、植松努さんから教わりました。
https://bookx.life/rocketengine1/
その他、元ソフトバンク社長室長の三木雄信さんの本にも「失敗」という言葉が出てきます。
「早く失敗した方がいい」
とはどういう意味か知りたい人はブログ記事を読んでみてください。
https://bookx.life/suchikashigotojutsu1/
『地上最強の商人』は、
一見失敗のように思えることも、失敗ではない
ということを教えてくれます。
ニトリズムの精神
倉持さんの表現は、わかりやすくて面白い!
「お値段以上」の働きをするということだ。
だから「おかわり」もついてくる。
マーケティングの本を読むと、かた苦しい名詞が出てきたりします。その名詞の意味が分からなかったりすることもある。
【①】から見ていただくとわかるが、倉持さんは「お客様目線」で物事を捉えていることが伺えます。
本書も、おそらく読み手に伝わりやすいように文章を考えていると感じました。
ネーミングセンスも面白い!
「ニトリズムの精神」を読んだとき、斎藤一人さんと石田梅岩の本が頭に浮かびました。
時給通りにしか働かない人より、同じ時給で2倍働く人の方が、雇い主は嬉しい。
2倍働いても同じ時給だが、その分は徳になる。というのです。
倉持さんの言葉を借りれば、どちらが「おかわり」をもらえるかと言う話です。
石田梅岩は、江戸時代の思想家、倫理学者、石門心学の開祖です。
士農工商で、商人の身分が低い時代に、商人の地位向上に努めた方です。
この方の、印象深い言葉を現代風、かつ学長X風に言うと、
1日8時間労働で、米100㎏作れました。
さらに1時間残業して、1㎏を作りました。
残業では、1㎏しか作れませんでしたが、確実に1㎏増えたのです。
なんと素晴らしいことでしょうか!
倉持さんの精神は、このような方々にも通じていると思いました。
不完全であることも魅力になる
【第3章 グラビアアイドルのSNS戦略】の中に出てくる言葉です。
この言葉を見た時、
スタジオジブリのプロデューサー鈴木敏夫さんの言葉を思い出しました。
一言一句は覚えていませんが、その言葉を思い出しながら書かせていただきます。ニュアンスだけ受け取ってもらえたらと思います。
若手の監督が描く作品は、けっして上手ではない。
でも、具現化しようと悪戦苦闘している。
それが迫力になって伝わってくる。
この言葉を聞いた当時、完璧を目指すのはやめようと思えました。
完璧じゃないから伝わるものがある
ちなみに、鈴木敏夫さんは、学長Xがビジネス界で尊敬する人物です。
学長Xは『鈴木敏夫のジブリ汗まみれ』のヘビーリスナーでもあります。

ジブリ作品の「ドキュメンタリー」も本当に勉強になります。おすすめです。
本書からは、倉持さんの熱心さが伝わってきます。
センスとは、研究心・探求心
詳細は、本書を手に取って観てみてください。
本来は【②】で終わりにしようと思っていたのですが、
本書が、あまりに素晴らしいので、続編【③】を続けたいと思います。
【③】へつづく・・・
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